| 神奈川県 |
三浦地域資源ユーズ株式会社 |
平成22年より神奈川県三浦市内で発生したし尿、浄化槽汚泥、下水汚泥や、市の特産物である大根・スイカ・メロン等の農作物で、出荷に不適な物や出荷調整されたものを受入れ、処理過程でバイオガスを生成するとともにバイオマス肥料を生産。バイオガスは発電し施設稼働のエネルギーとして使用し、バイオマス肥料は地元農家等に無償もしくは安価で売却されて農地に還元されており、地域の循環型社会の形成に寄与するとともに、小学生や社会人の施設見学・視察を受入れ、その普及・拡大に努めている。 |
| 福岡県 |
三菱ケミカルアクア・ソリューションズ株式会社 |
福岡県築上町ではし尿及び浄化槽汚泥を発酵させた「液肥」を製造している。しかし、95%以上が水分のため散布コストがかかることと、液肥中に含まれる繊維分でかん水装置が詰まるという課題があった。そこで水処理事業を行う同社は、令和2~4年にかけ、福岡県リサイクル総合研究事業化センターの支援のもと、九州大学、静岡県立大学、築上町、みやま市と共同プロジェクトを実施し、液肥の肥料成分の約20倍濃縮に成功。令和6年に築上町で濃縮バイオ液肥の一般販売が開始され、事業化を達成。濃縮バイオ液肥の開発により施設園芸作物にも用途が拡大し、し尿等の廃棄物の有効利用を促進することが可能となり、資源循環型農業の発展に貢献した。 |
| 福岡県 |
日本磁力選鉱株式会社 |
小型充電式電池は、様々な電子機器で使用されており、リサイクルする場合は電池を種類ごとに手作業で仕分け作業が行われてきた。そこで同社は令和3年に福岡県リサイクル総合研究事業化センターの支援のもと北九州大学と共同事業を実施し、廃棄・回収された小型充電式電池をセンサー、画像認識技術及びAIにより、種類別・用途別に自動的に仕分けするシステムを全国で初めて開発し、令和4年に本格稼働させた。今後、他の事業者への展開を進める予定であり、波及効果が期待されている。 |